【3級 準2級 2級 準1級】英検に必要な単語力はどのくらい?

皆さん、こんにちは。
英検合格保証コースを提供するオンライン英語塾、英検スクール事務局です。

英検スクールでは英検3級、準2級、2級、準1級を目指す方に向けてそれぞれの級で合格保証カリキュラムを提供しておりますが、このカリキュラムの一部として単語力の形成は必要不可欠です。
それでは様々な級でそれぞれどれくらいの語彙数を習得する必要があるのでしょうか?

Contents

英検各級に必須な語彙数まとめ

まず過去の試験データを分析し、英検3級から準1級までに必要な目安の語彙数をまとめてみました。
下記のデータが示すように、英検3級では1600語程度の語彙力が必要ですが、級が上がるにつれてその語彙数は大幅に増え、英検2級では5000語、英検準1級では9000語の語彙数が目安として必要になる事がわかります。

該当級 必要語彙数 備考
英検準1級 約9000語 高校生にとっては日本語でもあまり馴染みの無い語彙もある
高校で習わない単語も問題文に含まれる
英検準1級に準拠した単語帳で学習を進める
英検2級 約5000語 中学で習う単語が8割
英検2級に準拠した単語帳が最も効果的
英検準2級 約3000語 基本的に学校で習う単語で対応可能だが、英検準2級に準拠した単語帳が最も効果的
英検3級 約1600語 基本的に学校で習う単語で対応可能だが、英検3級に準拠した単語帳が最も効果的

大量の単語の覚えるためには反復しかない

それでは、このように大量の英単語を身につけるにはどうしたら良いのでしょう?

その答えはシンプルに「反復練習」です。(「またかよ。」と言う声が聞こえてきそうですが汗)
反復して何度も何度も単語やセンテンスを読んだり、聞いたり、使ってみたりと様々な刺激を脳に与える反復練習を行う事で効率的に語彙数を増やす事が可能です。
しかし、"がむしゃら"に反復学習をするのではなく、せっかくなので記憶の仕組みを理解して賢く学習していきましょう。

人間がどのようにして記憶を蓄積していくのかと言うことについて研究したドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した「エビングハウスの忘却曲線」というものがありますので、それを用いて見ていきましょう。

この研究結果から読み取れることは、まず「一度学習しただけだと、3日経てばほとんど全て忘れてしまう」という事です。
単語学習で置き換えると、例えば単語帳の最初の30単語を1時間かけて書き取りをしながら念入りに勉強したとしても、数日経てばほとんど忘れてしまうのです。

次に「復習をする事で、忘れて行くスピードが遅くなり、長期記憶として定着していく」という事もわかります。
データが指し示すように、初見で学習した事は3日後には殆ど忘れてしまいますが、復習を重ねると、4日、5日と覚えていられる期間が長くなり、それが長期記憶として定着していきます。
従って、同じ単語を何度も繰り返して学習する事で、その単語を長く記憶する事ができるようになるのです。

修学旅行などで遠出した時の事を思い出して下さい。
その時に利用した大型バスや電車の路線名を今でも覚えていますか?
修学旅行の最中にはその名前を記憶していたと思いますが、今はほとんどの方が覚えていないはず。
でも毎日通学で利用するバスや電車の路線名は絶対忘れませんよね。
それは何度も何度も目にして接触しているからに他ならないのです。

単語学習、ひいては英語学習に関しても全く同じことが言え、一回だけガッツリ時間をかけて覚え切ろうとするのでは無く、リラックスしながら何度も繰り返し学ぶ方が圧倒的に効率良く多くの事を知識として定着できます。

具体的な単語学習の4ステップ

ステップ1:英検に準拠した単語帳を用意する

まずは英検専用の単語帳を用意しましょう。
単語帳を複数買う必要はとりあえず無いですが、もしあなたが学校で配布された教科書や学校指定の受験用単語帳を使用しているのであれば、それでは足りません。(特に2級以上)
英検専用の単語帳を購入したら、その一冊を端から端まで、類義語や対義語も含めて極める心構えで使い倒しましょう。

様々な単語帳が販売されていますが、英検スクールからお奨めする単語帳は「キクタン」です。
キクタンは様々なシリーズがあり、その中から「キクタン英検○級」と自分が受験する級のバージョンを用意すると良いでしょう。
その理由は単語に例文やイディオム、類義語や対義語、そしてその単語の形容詞形など様々な有益情報が見やすく配置されており、更に無料の音声ファイルがリズミカルで非常に聴きやすく覚えやすいからです。
なお、英検準拠の単語帳であっても、キクタンに掲載されている英単語は受験英語にも、学校の試験にも必ず役に立つ知識ですので効率が良いですね。

 「キクタン英検」は英検スクールのカリキュラムで使用しており、受講者の皆さんはこちらが手元に届きます。

ステップ2:音声を聞きながら、単語帳を読む、音読する


単語帳を準備したら、早速その日から学習開始です!
まずは1日100単語目安にどんどん進めて下さい。
1単語あたり30秒程度で次の単語に進むというペースでOKです。
黙読をメインに進める方が一番多いですが、黙読だけでなく、音声を聴く、それを真似て音読するという方法も必ず取り入れましょう。
黙読から得られる視覚情報だけでなく、聴覚など様々な刺激を脳に与えると長期記憶を形成するのに役立ちます。
また、自分が発音出来ない・知らない単語はリスニングで聴き取ることもできないので、この学習をすることでリスニング強化にも非常に効果的です。

また時間が無い時を除いて、単語だけ読むのはお奨めしません。
単語そのものだけを暗号や記号のように捉えて暗記するよりも、例文を使って、短いストーリーと共に学ぶ方が記憶に定着しやすいからです。
加えて、同じ単語でも複数の意味を持ち、文脈によって意味が変化する単語もかなりあるので、それらを正しく理解するためにも重要です。

ステップ3:自分で例文を作る

ステップ2までを徹底して繰り返せば、それらの単語を「読む/聞く」時に理解出来るようになっていきますが、「書く/話す」時に自分の言葉として運用できるようになるためには、自分でアウトプットする練習が効果的です。

そのために単語帳に習いながら自分で例文を作る方法が非常に有効です。
まずはノートに例文を書く、そしてそれを音読する、もしくは単語帳を見ながら頭の中で例文を作って声に出して言うという方法を実践しましょう。

例)Stroll - 散歩(名詞)
単語帳の例文:We enjoyed a stroll along the beach.(私たちはビーチ沿いの散歩を楽しんだ)
オリジナルの例文:I will enjoy a stroll along the river.(私は川沿いの散歩を楽しむだろう。)
→完全独自の例文が難しければ、本の例文を多少アレンジする形でもOK

ステップ4:一冊を何度も繰り返す

先ほど「エビングハウスの忘却曲線」でも示しているように、それだけ入念に単語帳を読んでも1回で覚えられないのは当然です。
「定着するまで何周も一冊の単語帳を繰り返す」これが何よりも大切です。
単語を覚える作業は楽しい勉強とは言えないかもしれません。
むしろ地道な作業で退屈に感じる人も多いでしょう。
しかし、残念ながら1週間・1ヶ月で飛躍的に語彙力を増やせる魔法のような方法は、現在のところこの世にありません。(教材の過大広告はよく目にしますが)

英語学習だけに限りませんが、楽を出来る特別な方法は知識・技能習得の世界にはほとんど存在しません。
誰でも出来る事をどれだけ突き詰めて、実直にやり続けられるかが全てなのです。
だから、しっかりと時間をかけてコツコツと少しづつ進めましょう!

英検スクールの合格保証カリキュラムで英検目標級合格へ


この記事では英検合格のために必要な大量の単語をどのように覚えていったら良いかということについて解説しました。
英検スクールでは英検3級、準2級、2級、準1級のそれぞれのカリキュラムを通して、この学習方法を行なって頂くとともに、毎週単語テストを行うことで、勉強している英単語を定期的にアウトプットする機会を確保出来、何を覚えていて何を覚えていないのかを一目瞭然にして学習の最適化を毎週行います。
英検に必要な英語技能の基礎である語彙力に磨きをかけながら、一次試験の読解・リスニング・英作文、そして二次試験の面接練習も全てオンラインで日本全国どこからでも対策可能な英検専門塾。
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